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【パナマ】原住民たちの知恵と技術、様々な天然植物染料を使用した伝統工芸品の紹介

パナマの植物染料


ジャグアの紺色、肌以外にはどんなふうに使われている?


ジャグアタトゥーの原材料「ゲニパアメリカーナ」はご存知の通り、
肌を濃い青色〜紺色に染める天然植物染料です。


この染料を使用して、肌以外を染めることはできないだろうか、と考えたことはないですか?

実は、原産地のパナマ共和国のダリエン地峡の原住民、エンベラ族、ウォウナーン族は、
ヤシなどでカゴを編み、ジャグアなどの植物を使用して美しい幾何学的な模様の伝統工芸品を作ることで有名です。


この記事では部族の伝統工芸品についてお伝えします。

  • ジャグア(ゲニパアメリカーナ)で染めたカゴの紹介
  • カゴに使われる植物
  • 熱帯雨林原生の天然植物染料の数々



中の人

前回、私がエンベラ族の集落にお邪魔した時に、ジャグアで染めたカゴを編んでいるところを見せていただきました。

エンベラ族工芸品
ジャグア 工芸品

どんな材料を使ってカゴを作っているの?


パナマのカゴは、ナウアラ(nahuala)という植物の繊維を束ね、その周りにチュンガ(chunga:椰子の一種)の皮の繊維を巻きつけて、編まれています。

まず、椰子の繊維を手に入れ、加工しなければなりません。


部族の女性たちは、丈夫な外皮を剥がして、内側に幅の広い繊維の帯を作り、
それを数本の非常に細い帯にカットします。

カゴには多くの椰子の繊維が必要です。

色はすべて天然のもので、熱帯雨林で採れる果実、葉、木の屑、根、泥、灰などから抽出されます。
色の強さは、チュンガの繊維が染料の中にどれだけ長く残っているかによって変わります。

アーティストによって色のブレンドや染料の混ぜ方が異なり、新しい染料の素材を試すことで、より多くの色のスペクトルを生み出しています。




プエルト・ララ(Puerto Lara)の女性たちが調合するカラフルな天然植物染料

私たちは、自然が作り出す天然のカラーが好きです。

この日は、パナマシティの東、ダリエンの生物多様性に富んだ地域、プエルト・ララ(Puerto Lara)の女性たちが、カゴの染料を披露しにやって来てくれました。

ジャングルの奥深くに入り、樹皮、葉っぱ、ジャグア、根を持ち帰り、
椰子の葉を煮込んで、これらの自然の色を作り出しました。



たぶん、私たちもこれらの染料を提供し始めるでしょう。

パナマ 植物染料
パナマ 天然植物染料
パナマ 天然植物染料
パナマ 天然植物染料
パナマ 工芸品




ジャグア以外にどんな植物染料を使用しているか



1980年代半ば、バスケットがコレクターや国際的なアート市場で珍重され始めた頃から、ウォウナーン族とエンベラ族は天然染料の使用において非常に創造的になってきました。


彼らは常に新しい色の可能性、組み合わせ、ソースを試しています。

最も一般的なものには以下のものがあります。



白は柔らかいチュンガの若葉の自然な色で、
黒は白いチュンガの繊維をココボロ材(Dalbergia retusa、熱帯のローズウッド)の削り節で調理し、泥の中に埋めて土の中のタンニンが素材を染めることから生まれます。
マングローブの湿地で採取した泥が最も効果的だと言われています。

ウコンの根(tumeric)は、黄色と金色の色合い
チュンガの繊維をジャグア(Genípa americana)のジュースに浸し、黒い泥の中に埋めることで、黒を作ることもできます。
赤はアナトー(Bixa orellana:紅の木)の実から採れます。


パナマ原生の植物染料

  • プチャムの蔓(Bignoniaceae arrabidea chica)
  • 凌霄花(のうぜんかずら)の花
  • ココロボ(cocobolo)の削りかす 
  • アカミノキ (Palo tinte)
  • ウコンやアザフランの根(Curcuma longa)
  • チークの葉 (P'ucham amarillo)
  • ハッショウマメの蔓の葉(mucuña mucuña vine leaf)
  • レネラルミアアロマチカ (Renealmia aromatica)
  • アナトー(Annatto 紅の木)

パナマの部族の女性たちは、さまざまな植物やレシピを使って、装飾的なバスケットの色や色合いを作り出しています。

天然の植物染料では見つけられない色はないようですが、特定のバスケットのデザインに必要な色を見つけるために市販の染料が使われることもあります。
しかし職人たちは、コレクターが市販の染料よりも天然の植物染料の方が価値があることを理解しているため、店頭で購入した染料は例外的なものとなっています。

彼らは新しい植物染料を積極的に研究して、より多くの色合いや色を自分のパレットに加えるようにしています。


まとめ

実際に、ジャグアで染めた椰子の繊維を編んでいるところを拝見させていただきましたが、かなり目が細かく、細密に編み込まれています。

様々な植物を使用し、それぞれに適した独自の方法で染め上げる工芸品の数々に目を奪われました。

日本には馴染みのない植物もたくさんあり、次回訪問する機会が訪れた際には、
門外不出の染色レシピなど、色々とジャングルの知恵を授けていただきたいと思いました。


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