
人に描けるまでに必要な技術・知識・責任感
「ジャグアタトゥーアーティストとして、人に描けるようになるまで、どのくらいかかりますか?」
これは、よくいただく質問です。
ただ、正直に言うと、
「何ヶ月でなれます」と簡単に言い切ることはできません。
なぜなら、ジャグアタトゥーは、
- 自分に描いて楽しむこと
- お客様の肌に描いて、お金をいただくこと
この2つでは、必要なものがまったく違うからです。
自分に描くことと、人に描くことは違います
よく「人に教えるには3倍の理解が必要」と言われますが、
ジャグアタトゥーも同じです。
自分で楽しむだけなら、まずは使い方を覚えて、描いて、発色を見て、失敗しながら慣れていけば大丈夫です。
でも、人に描く。
つまり、サロン業務やイベント施術として行う場合は、ジャグアタトゥーをまったく知らないお客様よりも、
3倍の技術、3倍の知識量、3倍の経験量、3倍の責任感
が必要だとわたしは考えています。
たとえば、人に描くためには、以下のようなことが求められます。
プロとして求めらるスキル
- 安定した線を描く技術
- オリジナルデザインの提供
- 顧客の希望イメージをデザインで具現化
- 局面の肌の上に描く技術
- デザインを身体に合わせて配置する
- ジャグアとは何か説明できる理解力
- インクのメーカーによる成分の違い
- どう発色するのか
- どのくらいで濃くなるのか
- どのくらい持つのか
- 肌質や部位による違い
- 施術前の顧客への事前説明やリスクの承諾
- 施術中の衛生管理
- 部位による臨機応変なアフターケアの方法
- 滲んで染まってしまった場合の適切な顧客対応
- 染まりにくい肌質の顧客への対応
- 皮膚トラブル時の対応
- お客様からの問い合わせ対応
ここまで含めて、はじめて「人に描ける」と言えると考えています。
ジャグアタトゥーインクを販売するJAGUA JAPANでは、
現場で役立つプロの技術、メーカー発信の知識などが学べる講座をご用意していますが、
学びだけでは、「人から聞いた話」「ネットで読んだ記事」と変わりません。
ご自身の意思で手を動かし、人に何度も説明できるようになって、ようやく「スキル」に昇華します。
一般社団法人ジャグアジャパン協会の講座は、
「受講したら、すぐに人に描いても良い」
「プロとして活動できることを協会が認めた」
というものではありません。
講座を受講された方には、受講の証として修了証をお渡ししています。
ただし、これはあくまでも
その講座を受講されたことを証明するものです。
弊会や担当講師が、受講者の方に対して
「プロとして活動できるレベルです」
「お客様に施術できる技術があります」
と認定しているものではありません。
特に技術面については、受講時点での経験や練習量、理解度によって個人差があります。
そのため、修了証はディプロマや認定証とは異なります。
この点は、あらかじめご理解ください。
ジャグアタトゥーは、肌に使用するものです。
講座で学んだあとも、練習を重ね、知識を深め、ご自身で責任を持って判断しながら活動していただくことが大切です。
紙に絵が描けることと、肌に施術できることは別です
紙に絵が描けることと、
お客様の肌に、時間内に、きれいに、安全に描けることは別です。
線が引けるだけでは、プロとは言いにくいです。
お客様は、ジャグアタトゥーのことを知らない状態で来られることが多くあります。
そのため、施術する側がきちんと説明できることが大切です。
期間だけで言えば、早い人なら数ヶ月で人に描き始めることはできます。
ただし、
安心してお客様に対応できるプロになるには、練習量と現場経験が必要です。
では、人に教える側になるには?
では、ワークショップや講座などで、人に教える側になるにはどうでしょうか。
知識、経験によるスキルがプロの3倍欲しい
プロとして人に描けるレベルの技術があれば、講師として活動する土台はあります。
ただし、人に教えるとなると、
自分が描けるだけでは足りません。
必要になるのは、
自分の技術やテクニックを、完全に言語化できること。
そして、
初心者の方がそれを再現できる形にして伝えられること。
ここが、施術者と講師の大きな違いです。
感覚でできることを、言葉で伝えられるか
絵を描く才能がある人は、描けない人のつまずきをあまり理解してくれない。。。
自分では感覚でできていることでも、初心者にはまったく伝わらないことがあります。
たとえば、
「このくらいの力で」
「いい感じに細く」
「ここは感覚で」
これでは、教えたことにはなりません。
- なぜその角度なのか
- なぜそのスピードなのか
- なぜそこから描き始めるのか
- なぜ線が太くなるのか
- なぜにじむのか
- なぜ発色に差が出るのか
それを説明できて、相手が再現できるところまで持っていく。
ここに、講師としての知識・経験・説明力・責任感・現場対応力が必要になります。
つまり、講師に必要な「3倍」とは、
技術の高さをさらに3倍にすることではなく、
プロレベルの技術を、初心者にも再現できるように分解して伝える力
という意味です。
ジャグアジャパン協会の認定講師について
一般社団法人ジャグアジャパン協会の認定講師は、
実は全員、私や理事の推薦があったうえで、こちらからオファーしています。
技術や知識、経験はもちろん必要です。
でも、それだけで認定講師をお願いしているわけではありません。
- この人なら、どのような場面でも誠実に対応できる
- 事業主として、実務にもきちんと向き合える
- 受講者やお客様に対して、大らかさや許容の心を持てる
そう判断した方に、こちらからお願いしています。
独自に講師活動をされる場合について
なお、ジャグアジャパンのインクを使用して、弊会と関わりなく講師業をすることについては、個人の判断で自由に行っていただけます。
商品の利用規約に反しない範囲であれば、
あなた独自の技術を人に教えることを、こちらが制限するものではありません。
ただし、ジャグアジャパン®︎は、株式会社栗清デザインの登録商標です。
そのため、
- 協会認定講師であるかのような表現
- 公式講座であるかのような表現
- ジャグアジャパン協会の講座であるかのような表現
など、誤認される表現は避けてください。
早く始めることより、ちゃんと理解して進むこと
ジャグアタトゥーは、肌に使用し、特殊な天然成分で皮膚が紺色に着色するボディーアート用品です。
発色に時間差があり、個人差もあります。
そして、説明不足が相互理解が不十分な場合、
そのままクレームや不安につながることもあります。
だから私は、
早く始めることより、ちゃんと理解して進むこと
をおすすめしています。
「いつからプロですか?」と聞かれたら、私はこう答えます。
お客様に聞かれたことへ、責任を持って答えられるようになってから。
それが、ジャグアタトゥーを仕事として扱ううえで、とても大切なことだと思っています。