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ジャグアタトゥーを副業にするデメリット

近年認知度が高まっているジャグアタトゥーは、消えるタトゥーとして10代〜40代の男女に人気があります。
このアートは、イベント時やファッションとして、記念やお守り的に身体に描いたりと、多種多様な需要が高まっています。

しかし、このアートを副業として行うことは、いくつかのデメリットがあります。

副業にする際の問題

本業とのバランス

まず、副業として行う場合、本業とのバランスをとることが困難になる可能性があります。
特に、ジャグアタトゥーは、イベントや夏前後のシーズンには需要が高まるため、忙しい時期には、本業とのバランスを取ることが非常に困難になることがあります。

初期費用(インクに関してはコスパは良い)

また、プロのジャグアタトゥーアーティストと活動をするために必要な材料等の購入費用がかかりますが、インク1本でかなりの数のモチーフやデザインを描くことができるため、これに関しては必要最低の初期費用はかなり抑えれると思います。

その他、ニードルや保護テープなどの備品のほか、独自のデザイン集を作成するなど、営業ツールが必要になります。

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33mlジャグアインクって、どのくらい描ける?

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技術や知識が必要

ジャグアタトゥーは、技術的なスキルが必要です。これは、独自の手法を身につけ、インクの扱い方や特質を熟知し、十分なトレーニングや経験が必要であることを意味します。

健康上の懸念

ジャグアタトゥーは、植物で皮膚を染める一時的なタトゥーであるため、一見安全に見えます。
しかし、ジャグアタトゥーとして使用されている製品の安全性や、メーカーによる主成分の違い、合成着色料などの化学製品の使用、海外製品の安全基準の違い等、一般の消費者には見えづらい側面もあります。

それに、使用される主原料の「ジャグアフルーツ、ゲニパアメリカーナ(ウィト)」は天然植物ならではの健康上のリスクがあります。

いちご・ピーナッツなどのアレルギーのある方は使用不可なだけでなく、
特にアレルギー体質ではない人でも、赤く腫れたり、激しいかゆみ、かぶれ等の皮膚疾患の恐れがあります。



アレルギーを引き起こす原因は解明されておらず、【ジャグアは危険】と認識される方も少なくありませんし、先ほどの例のようなアレルギー反応が出る方もいらっしゃいますので否定はできません。

アレルギーのような症状は、ジャグアだけでなく、含有しているエッセンシャルオイル由来の場合もあります。

また、弊社製品には使用しておりませんが、合成着色料、その他の保存料が原因の場合もあり、施術後すぐに反応はなくても、体質によっては数回ジャグアタトゥーをやった後に、突然アレルギーになる方もいます。

ジャグアタトゥーに限らず、ヘナやペイント顔料であっても、一部の人の体質には、皮膚の炎症、アレルギー反応を引き起こします。

これらのリスクを考慮すると、ジャグアタトゥーを副業として行うことは、健康上の懸念があることを忘れないようにしてください。さらに、他の人の肌に触れることで、衛生上の問題も懸念されます。

法的問題

ジャグアタトゥーを副業として行う場合、法的な問題が発生する可能性があります。
現在、国内で活動するアーティスト(ボディーアート)には、美容師免許といった資格制度はありません。

しかし、実際にボディーアートは、クライアントの肌に触れて施術します。安全衛生面だけでなく、あらゆる場面を想定して、同意書を取得する必要があります。同意書には、ジャグアタトゥーをするためのリスクや責任についての情報が含める必要があります。

「思っていたデザインではなかった」
「デザインの著作権侵害」
「施術料金(高額すぎる!といった術後のトラブル)」
「すぐに消えた」「デザインが滲んでしまった」

など、トラブルが大きく発展してしまうリスクがあります。
これらは起こりうる事例ですが、
双方の同意、認識の共有をすることで、事前に回避することが可能です。

中の人

ジャグアジャパン協会の【学科】講座の巻末には、そのまま使用できる同意書を添付しています。
ジャグアタトゥーに関する知識を網羅した座学です。オンラインでも受講可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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マーケティング上の懸念

市場は競争が激化しており、タトゥーアーティストとして独立することは、多くの努力が必要です。
アーティストは、自分自身をブランド化し、顧客のニーズに合わせたサービスを提供する必要があります。

始めた頃は、周りの友人、知人がきっと応援してくれたり、あなたのビジネスを紹介してくれることもあるでしょう。しかし、たいていの場合は一巡すると落ち着きます。
厳しいようですが、他力本願では2年くらいでオファーは徐々に減ってしまいます。

自分自身のスキルや作品を宣伝するためのホームページ、SNSの運用をする必要があります。
これは、時間と努力が必要であるため、開設してすぐにリアクションは望めません。
イベント出店や、飲食店などのスペースを借りて、どんどんと活動を広げていかねばなりません。

次に具体的に説明します

クライアント獲得のためのマーケティング戦略の必要性

ジャグアタトゥーは、ボディーアートとしても新しい分野であり、一般の人に広く知られていません。そのため、多くのクライアントを獲得することが難しいことがあります。副業のままで成功するためには、マーケティング戦略を練る必要があります
多く方がInstagramを利用して集客活動をされていますが、私から見て少しもったいないなぁと感じるところがあります。

・活動地域を載せていない(関西、関東、と言った大きな括りでもOKです)
・料金の目安を載せていない(決まってなくても、ケースバイケースで料金が変動することを明記しておく)
・屋号が読みにくい(カタカナ読みを追記しておく)

小さな工夫ですが、依頼側にとって親切な設定にしておくといいですよ。

活動拠点:都心部と都心部以外での需要の差異

都心部では、ジャグアタトゥーの需要が高い傾向がありますが、反面、競合も激しいため、クライアントを獲得するためにはマーケティング戦略を練り、競合優位性を確立する必要があります。

一方、都心部以外の地域では、需要が少なく、クライアントを獲得するためには、地域のニーズに合わせた価格設定やサービス提供が必要です。

「こんな田舎じゃ、ジャグアタトゥーの需要なんてない」
「ジャグアタトゥーの認知度が低すぎる」
「タトゥーのイメージで、避けられてしまう」

このような声がありますが、都心部以外を拠点としているアーティストさんは、地域コミュニティーを活用し、人との繋がりを大切にしているそうです。
信頼関係を築きやすく、独自の口コミネットワークもあります。
チャレンジを止めずに、マイペースで3年は続けて欲しいです。必ず結果が違います。

継続的なトレーニングやワークショップに参加する必要性

ジャグアタトゥーは、専門的な技術や知識が必要なため、定期的なトレーニングやワークショップに参加し、技術を向上させる必要があります。それによって、より高品質なジャグアタトゥーを提供し、クライアントからの信頼や評判を獲得することができます。

専門的な技術や知識は、やはり専門家にお尋ねください。
協会では、プロとして活動したい人向けに、私たちの知識と技術を共有しています。

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開業届、確定申告が必要

現在、ジャグアタトゥーを業として活動しているほとんどの方が趣味から始めています。
これをお読みになっているあなたも、「ジャグタトゥーの楽しさをみんなに知ってもらいたい」「スキルを活かして起業にチャレンジしたい」とサロンオープンを目標にスタートされているのではないでしょうか。

サービスの対価として収入があった場合、原則所得が20万円以下ですと、確定申告の必要はありません。
所得とは、売上から経費を差し引いた金額のことで、駆け出しの頃は税申告をしなくてもいい人が多いです。

副業の確定申告が不要な条件は、パートやアルバイトの場合は年間収入が20万円以下、個人事業的な就業形態の場合は年間収入と経費の合計が20万円以下です。ただし、このルールは所得税に限られ、住民税には適用されません。住民税については確定申告が必要であり、確定申告を怠ると脱税になります。少しでも収入がある場合は、住民税の申告を忘れないようにしましょう。

他業種で雇用されてる場合はそのまま「収入」となりますが、アーティスト活動で得た収入は、経費などを差し引いた金額が「所得」となります。

一人前のアーティストとして自立できる頃には、こういった業務も必ず必要になり、正しい税金処理を行うことが重要です。

まとめ

ジャグアタトゥーを副業にするには、需要の確保、技術の向上、マーケティング戦略が重要で、それらは思ったより簡単ではないと感じるかもしれません。

健康上のリスクや法的問題、マーケティング戦略、顧客とのコミュニケーション、リスクマネジメントなど、事業主としてあらゆる責任感が伴います。

今回これらを「デメリット」(面倒くさいこと)として紹介いたしましたが、ひとつひとつ紐解いていくと、それらは決して難しいことではなく、案外「気づいたらできるようになってた!」と後々感じるかもしれません。

私もそうでしたが、少しずつ、自分のペースで学びながら進んでいけばよいと思います。

手前味噌になりますが、ジャグアジャパン協会では、できるだけ最短距離で「プロ」として活動するための知識、技術のサポート、または個別の相談にも応じています。

ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせください。

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