2019年、4度目のイラン渡航では、事業展開の準備のためにローカルのアーティスト向けに
ワークショップを開催いたしました。
なぜ、イラン?
危なくない?
イランって、ボディーアート文化あるの?
など、多くの人がメディアなどで知る【イラン】のイメージと
ジャグアタトゥー が結びつかないかも知れませんが、
現地へ何度か行っている私の肌感覚で感じたことをお伝えします。

なぜ、イランへ行ったの?
初めてイランへ渡航したのは、たしか2013年だったと記憶しています。
当時、LCCのエアアジアが、クアラルンプールからテヘランへ就航していましたので、
大阪から、マレーシア → イラン → ドバイ → フランス → ドイツ → タイ → マレーシア → 大阪
ほぼ移動の過密スケジュールで旅した際に、立ち寄ったのが初渡航でした。
今思えば、勇気と体力があったなぁ・・・・と感じます。
渡航費は、スカイマイルのマイレージを貯めていたのと、
ほぼ行程は「移動」だったので、機内か空港で日を跨ぐことが多く、
実際に使ったのは、15万円弱でした。
色々大変だったエピソードもあるのですが、それはまた別の機会で。
イランの文化や人に魅了される
ペルシア文化や、イスラミックな建造物、
ミステリアスな国ですが、
近年の、アメリカからの経済制裁による不安定な為替
近隣国との政治的摩擦、など、
ハワイなどのお気楽リゾートとはわけが違いますが、
今まで30カ国くらい旅をしてきて、
親切にしていただく機会がもっとも多い国でした。
美意識が高く、野菜や果物が豊富で新鮮
ご存知のとおり、イランはイスラム国家で、
女性は髪や肌を露出させてはいけません。
最近はそのルールも少し緩くなり、
前髪や顔まわりの髪を出していたりしている女性をよく見かけますが、
どの程度まで緩めるかは、人それぞれ、と言った感じです。
オシャレに敏感な彼女達から、
出ている部分をいかに美しく見せるか、
という意気込みが伝わります。
お化粧はバッチリですし、
髪の色もカラーリングしてオシャレしていたり、
美容整形も人気です。
ネイルや脱毛サロンも、たくさんあります。
一見わからないのですが、アパートの一室などにあります。
知り合いがいないと、入れないですね・・・


イランは国土が広く自然も豊か。
気候も北のカスピ海から、南はペルシャ湾・オマーン湾、
四季はあるし、野菜や果物、畜産も、とても豊富です。
輸入の野菜や肉などに頼ることはなく、
オーガニックな食品ばかりです。
その辺の小さな食堂へ行っても、
野菜はどれも新鮮で美味しく、
街中にはフレッシュジューススタンドをよく見かけます。



大好きなイランの事を語り出すと止まらないので、この辺で。

美意識高く、食べ物もオーガニックな野菜や果実が多く、お料理も家庭ですることが多いイラン。
SNSも大好き!流行を取り入れたファッション大好き!
美意識先進国と勝手に認定し、
ここで自社製品を広めたいと思いました。
なんでもそうですが、すぐに商売!というわけには行きません。
まずは、製品を知っていただこうと、セミナーやワークショップを開催しました。
どうやって海外でワークショップするの?
海外ワークショップをするにあたって最も大事なこと。
よく聞かれるのは、
「どうやって海外でワークショップをするの?」
「集客は?」
「言葉は?」
まず、第一に伝えなければならないことは、
観光ビザで入国し、その国で業をしてお金を稼いでは違法になると言うことです。
時々、旅人ブログなどで、
パフォーマンスや、作品を路上販売しながら旅資金を得ている人を見かけますが、
許可なしに行えば、もちろん違法行為です。
ジャグアタトゥーやメヘンディを描いてチップをもらい、
いろんな国でいろんな人と交流したい!
その気持ちはよくわかりますが、
観光ビザではなく、それぞれの国で必要なビザを取得しましょう。
警察のご厄介になり、罰金や拘留後、国外退去命令が下されますし、
バックパッカーが多く集まるタイでは、
バックパッカーならぬ、ベッグ(beggar/物乞い)パッカーと呼ばれて
問題視されています。
先ずは人脈作りと、信頼関係を築く

ちょっと考えてみてください。
もし外国人の知り合いが、
【日本でボディーアートのワークショップをしたいんだけど、
手伝ってくれない?】
と、聞かれたらどうします?
言葉どうするの?
資料とかあるの?
集客はこちらがするのよね?
となりますよね。
良く知らない人だと、
「う〜〜〜〜〜〜ん、めんどくさいな」となりませんか?
それと同じことを現地でやってくれて、
サポートをしてくれる人を探します。
私の場合は、知り合いの知り合いだとか、
何回か実際に会って、信頼関係を築きます。
最近はSNSなどで交流して、実際に会って・・・
というパターンもあると思います。
相手が信用できるかどうかは、
相手も同じです。
自分が相手に信用してもらえるか、を考えるといいでしょう。
よく外国では、自己紹介の時には「何をしていますか?」と
職業を聞かれることが多いです。
どこで何をしている人なのか、
学生なのか、会社勤めなのか、休職して旅行中とか、
色々ありますが、自分が何者なのかはっきりと伝えることは
基本中の基本です。
言葉が通じないと話にならないので、
最低限度の会話力は必要だと思います。
あとは、相手にとってメリットがあるかどうか、も大事ですよ。
外国だろうと国内だろうと、同じですよね。
ローカルアーティストはどんな人?

趣味でやっている、もしくはサロン業務、訪問して施術というパターンが多いですね。
日本のように、公園などで集客型のイベントで出店して・・・というのは、
私が知る限りではありませんでした。
おもに集客は、人脈やSNSが主力ですね。
友達の友達、家族や親戚のつながり、学生時代の友人など、
コミュニティーはとても広く感じます。
私が事務所にいると、どこからだれに聞いたのか、
次々と友達が友達を呼んできて、いろんな人を紹介してくれました。
とてもカジュアルで、そして若い人ほど英語は堪能ですし、
肌感覚でいうと、日本人にとても近い気がします。
イランで初めて、ジャグアタトゥー のワークショップを開催しました。

ワークショップの内容は、
ジャグアフルーツや、原産地のパナマ共和国についてや、
製品の特徴や使い方などを説明し、
実際に施術して体験していただきました。
成分内容についての質問が多くありました。
中東で販売しているJAGUA JAPANの製品は、
・アルコールフリー
・防腐剤フリー
の製品ラインを用意しています。

「速乾性と耐水性がすごい!!」と、
ジャグアと一緒に紹介したヴェールホワイト (白い特殊インク)も注目されました。
サンプルでお渡しした翌日に10件以上の問い合わせが入りました。
イランのほか、オマーンにも販売事務所を準備したので、
半年に一度くらいのペースで、渡航する予定でしたが、
新型コロナの影響で、現在は渡航禁止です。
できるだけ早く、世界全体が安心して暮らせますように。